バス道路に接し、そして隣接する高いマンションから見下ろされ、住環境としては落ち着きのない土地。幼い子供達が、共働きの両親の帰りを安心して待てる住まいが望まれました。
鍵っ子の帰宅が北側の道路から窺えないように、祖父母と共有する専用通路がある東側にアプローチをとり、祖父母の家のある南側と天窓に大きな開口部を設け、その他の三方の外壁は極力閉じました。
2階は階段ホールの天窓からの明るい外光に満たされ、安心して過ごせるオープンキッチンのダイニングそしてリビングがあります。
階段を家の中心に配置し、子供達がぐるぐると家の中を回遊できる平面計画としました。
2階床下には厚さ90ミリのアルミの水パックを敷き詰め、その水を深夜電力で温める蓄熱式の床暖房、台所は電磁波のでない電気コンロと、オール電化の住まいです。